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途上の記録|宮内、熊野の足音を測る を公開

南陽に来たら、まずここに挨拶をする。 通り抜ける風の肌触りに、ほんのわずか秋の気配が混ざり始めていた。

町なかで車ごと石の大鳥居をくぐり抜け、北へまっすぐに伸びる参道を進む。 すでに熊野の結界内を走っているその道筋、左手に宮内小学校が見えてくる。 ちょうど下校の時間だったのだろう。赤や水色のランドセルを揺らした子どもたちが、通りをワイワイと駆けていく。前方遥かには、参道の先を区切る鳥居が霞んで見えている。 登下校の子供たちの屈託のない日常のすぐ奥に、深閑とした熊野の森がどっしりと口を開けて控えていた。

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