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猪苗代湖畔、水面を滑り、時の底をのぞく(第3篇)を公開

バブルの遺構、朝靄のレイクビュー

【俺の温泉同好会 vol.3】

湖で濡れた道具を車に積み込み、私たちは今夜の宿へと向かった。 国道49号線を北へ折れ、磐梯山の山裾に向かって緩やかな坂を登っていく。車窓の両脇には、夏の光を吸って眩しいほどに青々とした田んぼが広がっている。

到着したのは「レイクビュー猪苗代荘」。 素泊まりを基本とする、小規模な宿だ。

玄関を入ると、フロントで年配の女性スタッフが一人、穏やかな笑顔で迎えてくれた。館内に他のスタッフの気配はない。簡単な説明を受けてフロント横の階段を数段上がると、視界が途端にひらけた。

ラウンジの壁一面に設けられた大きな窓。 そこには、さっきまで私たちが漂っていた猪苗代湖の全景が、180度の大パノラマとなって横たわっていた。先ほど通り抜けた青い田んぼのカーペット、その先に広がる湖水、そして遠くの山並み。磐梯山を見上げるのではなく、磐梯山の中腹から湖を見下ろす贅沢。

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