― 角田駅前から巡る、宮城マイナースキー場周遊記 ―
有名であることが、必ずしも魅力のすべてではない。
南東北の王道スキー場を巡った前回の旅から、 今回は少しだけ視線を外し、地元に愛される雪景色を訪ねる。
旅の起点は、阿武隈急行角田駅。
駅前に佇む小さな宿「Guesthouse66」を拠点に、 宮城県南部から蔵王山麓へと、静かな冬旅が始まる。
DAY1|角田駅前、雪旅の前夜
Guesthouse66 × restaurant&bar Panch

角田駅を出てすぐ。 白壁が印象的なGuesthouse66は、 鉄道旅とロードトリップが自然に交差する場所だ。
夜は徒歩数分の restaurant&bar Panch へ。 冬の名物は、鴨せり鍋コース。 香り高い 名取市産・仙台セリ、 旨みのある 角田産の鴨、 そして名わき役として鍋を支える 角田産のネギ。 三つの素材が溶け合う湯気の向こうに、 これから出会う雪景色が、静かに立ち上ってくる。


DAY2| 人混みを避けて、宮城の雪原へ
①みやぎ蔵王 白石スキー場

市街地から、最短距離で雪に会える場所 白石市街地から車で約20分。 短い移動の先に、すっと雪景色が現れる。


今シーズン営業(予定) 12月下旬〜3月中旬
※積雪状況により変動あり 緩やかな斜面から、自然地形を活かしたコースまで。 コンパクトながら、滑る楽しさが凝縮されている。 晴れた日には、遠く太平洋まで見渡せることもある。
周辺立ち寄り
・白石湯沢温泉やくせん(日帰り入浴可)
・そば処 長寿庵(ちょうじゅあん)

②みやぎ蔵王 すみかわスノーパーク



雪と氷で雪化粧をした蔵王のシンボル『御釜』と、刈田岳山頂『刈田嶺神社』奥宮を鑑賞いただけるツアー

樹氷へと続く、冒険の入口 蔵王連峰の奥深く、 すみかわスノーパークは自然と向き合う雪山だ。
今シーズン営業(予定)12月上旬〜4月上旬
スキーだけでなく、 雪上車で向かう樹氷鑑賞ツアーは冬の名物。 滑らなくても、蔵王の冬を存分に体感できる。
滑走後は 遠刈田温泉郷で湯に浸かり、雪の余韻を味わいたい。
③七ヶ宿スキー場

広々とした緩斜面、キッズデビューや初級者の練習にピッタリな超ゆるやかな初級コースが中心のローカル・ファミリースキー場。 上級者御用達の第4リフトの運転休止に伴い、上部の上級2コースを滑ることが出来ないビギナー専用ゲレンデとなっている。


今シーズン営業(予定) 12月下旬〜3月中旬
幅の広い斜面は初心者にもやさしく、 混雑とは無縁の滑走環境が心地いい。
周辺立ち寄り
道の駅 七ヶ宿(ダムカレー・地元惣菜)

日帰り温泉 wood&Spa や・すまっしぇ

アクセスガイド
電車+レンタカー
東京 → 東北新幹線 → 白石蔵王 白石蔵王駅 → レンタカー → 角田・各ゲレンデ
マイカー
東北自動車道 白石IC/村田IC ※冬用タイヤ・チェーン必携
冬季来場時の注意
事前に積雪・営業情報を必ず確認。
蔵王エリアは天候が急変しやすい ※夜間は凍結路面・野生動物に注意
モデル宿泊コース(2泊3日)
1日目 角田駅 → Guesthouse66 → Panch(鴨せり鍋)
2日目 白石スキー場 → 白石温泉郷 → Guesthouse66
3日目 すみかわスノーパーク または 七ヶ宿スキー場 → 温泉 → 帰路
雪は、静かな場所ほど美しい。 角田を拠点に巡る、宮城のマイナースキー場。 そこには、東北の冬の“素顔”がある。


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