― 雪と灯りがつくる「ナイト東北」ドライブ ―
東北の本当の表情は、日が沈んでから始まる。
観光地の喧騒が消え、音が吸い込まれ、灯りだけが浮かび上がる夜。
走る人だけが辿り着ける、もうひとつの東北がそこにある。
雪と灯りが支配する「ナイト東北」
冬の夜、東北は静かだ。
エンジン音と、タイヤが雪を踏む音だけが世界のすべてになる。
昼間には見えなかった風景が、夜になると輪郭を持ち始める。
それは写真では完全に伝えきれない。
だからこそ、走った人の記憶にだけ残る。
① 山形|銀山温泉 夜のガス灯

夜の銀山温泉は、別の時代に迷い込んだような場所だ。
ガス灯が雪を照らし、湯気がゆっくりと立ち上る。
足音だけが石畳に響く。
② 岩手|遠野 霧の夜

遠野の夜は、音が消える。
霧が出た夜、カッパ淵の周辺は現実と物語の境界が曖昧になる。
民話が生まれた理由が、夜になると少しだけわかる気がする
③ 宮城|鳴子峡 月夜の大峡谷

月明かりに照らされた鳴子峡は、昼とはまったく別の顔を持つ。
谷底から音が返ってこないほどの静寂。
車を降りて、ただ立ち尽くす夜がここにはある。
④ 秋田|角館 雪の武家屋敷

人がいなくなった夜の角館。
白い雪と黒い塀、そのコントラストが際立つ。
大人のための、静かなナイトスポットだ。
⑤ 福島|大内宿 灯りの集落

茅葺屋根に積もる雪。
行灯の灯りが、集落全体を包み込む。
夜の大内宿は、時間の流れが止まる。
ナイト東北を走るために
- 夜間・冬道は必ず余裕のあるスケジュールで
- 防寒装備は「少し過剰」くらいがちょうどいい
- 無理に撮影せず、まずは目で記憶する
ナイト東北は、急ぐ旅ではない。
夜明け前、また走り出す
夜明け前のコンビニの灯り。
フロントガラスに残る霜。
エンジンをかけると、また次の夜へ向かいたくなる。
東北の夜は、一度知ると忘れられない。



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