肉そば専門店「となりの肉そば(宮城県角田市)」で冷やし中華がスタートしたそうだ。肉そば専門店が提供する冷やし中華とはいかに⁉興味が尽きないところだが、そこにはとなりの肉そばならでは新たなスタイルのある冷やし中華が待っているはずだ。今回もとなりの肉そばに潜入して実食レポートをお届けする。
※この記事は2024年4月12日(金)公開時点での最新情報です。
となりの肉そばのおさらい
久しぶりの投稿。みなさんいかがお過ごしだろうか。鳥中華以来の投稿で、文体も右往左往するかもしれないが、どうかご容赦いただきたい。さて、やってきたのは宮城県角田市にあるとなりの肉そば。こちらは、2023年の9月にオープンしたランチ営業の肉そば専門店である。本場山形県の肉そばを食べ歩くほどの店主の肉そば好きが高じて、専門店としてオープン。山形県のお隣の宮城県で、王道の冷たい肉そばに加えて、独自スタイルの肉そばの数々を生み出している。そんな肉そばから驚きの情報が流れてきた。新メニューで冷やし中華を始めたと。
肉そばや屋なのに冷やし中華⁉
かの有名な「冷やし中華はじめました。」は、中華料理店やラーメン屋の専売特許ではなかったのか。そば屋で冷やし中華は何とも言えない違和感があるのだが。。。いやでも定食屋でもあるか。待て待て焼肉屋でも冷やし中華が始まるお店はある。ファミレスでも夏に冷やし中華を始めるお店があるよね。そう考えると、冷やし中華をはじめるお店のジャンルにこだわる意味もないような気がしてきた。そうか、冷やし中華は〇〇屋さんの定番メニューというよりも、日本人の夏の定番メニューと割り切ったほうが、冷やし中華を楽しめる。イタリアンのお店でも、暑い夏にはビールも飲むじゃないか。ビールは何屋さんでもどこでも消費される。冷やし中華は、飲み物でいえばビール的ポジションの夏定番の麺なのだ。よし、心の準備はできた。
これぞとなりの肉そばスタイル 冷やし中華
入口の券売機で買った食券を女将さんに渡し、しばし待つ。たまたま居合わせた知人と世間話に花を咲かせていたら、ほどなくして冷やし中華が運ばれてきた。いつもこのレポートでは正直にお伝えしてきたが、今回も正直に言おう。
おもてたんとちがーう!!!
「え、すみません、これ、たぶん間違いですよね??」
と、スタッフさんにしどろもどろ聞くと、笑顔で一言。
「冷やし中華ですよ♪」
そうか、やられた。ここはとなりの肉そばだ。普段イメージする冷やし中華ではなく、独自のスタイルでやってくると想定しておくべきだった。平皿の上に麺と具材が載った盛り付けではなく、肉そばと同様にスープの中に麺が浸かっているスタイルに近い。さっそくスープからいただく。肉そばのように澄み切ったスープは、一般的な冷やし中華ほど酸味は強くなく、鶏の風味がしっかりと感じられる。はい、これ私好きです。酸味の角がない上に、強い醤油ベースの味わいではなく鶏の風味もしっかりとある。具も肉そばと同様に鶏肉がいいアクセントになる。
冷やし中華とゲソ天丼の組み合わせは完全優勝だった
次に頼んでいたゲソ天丼が着丼。ゲソ天は問答無用で旨い。ぶりっとしたゲソは食べ応えがあり歯ざわりも良く、衣はサクサクで天ぷらに期待したい食感そのもの。口に一気にかき込みたくなる味わいだが、大ぶりのゲソがそうはさせない。ゲソ天を食べ進めると、いくら美味しくても少し口の中がもったりしてくるが、ここで冷やし中華のさっぱりした味わいが実にいいコンビネーションとなる。なぜこの組み合わせがこれまで無かったのか、そう言わざるを得ない。いや、むしろ、昔のオグシオのように互いの強みを生かし合うペアになるよう、計算されつくした味なのではないかと深読みしてしまう。だってゲソ天丼、人気だって聞いたから。
そうこう食べ進むうちに、具材に載っているごまタレを溶かして味変したり、麺と鶏を一緒に食べたりと、各々好きなように食べれるようになっているのもこれまた良いと気付く。最後の方になっても麺が伸びないのもうれしい。コシが長続きする麺なのである。伸びた麺ほど残念なものはこの世にないと思う私にとっては、実に大きなポイントである。ちなみに、これは鳥中華でも使われている麺だそうだ。
ゲソ天丼をたいらげ、しまいには冷やし中華のスープまで飲み干してしまった。冷やし中華のスープを飲みほしたのは、人生初の体験だった。冷やし中華というものは、タレがかかっているものと思っていたが、スープに浸っているのも正解だと認識を改められた一杯となった。
補足だが、冷やし中華とゲソ天丼を食べたら男性でもかなりの満腹感と満足感を得られるはずだ。女性同士ならゲソ天丼は器をもらってシェアしながら食べてもいい。冷やし中華を頼むならぜひこの優勝ペアをお試しいただきたい。
今回のとなりの肉そばレポートは、肉そばから一転、冷やし中華はじめました編をお届けした。これから暖かくなる季節に一押しの一杯だ。全国の至る所で食べれる冷やし中華ではあるが、となりの肉そばでは、しっかりと独自のスタイルのある冷やし中華があった。これは確かにここでしか食べられない冷やし中華だろう。ぜひ冷やし中華好きや、これまであまり冷やし中華を口にしてこなかった方にもオススメしたい一杯であることは間違いない。この夏は、角田駅前のとなりの肉そばへ足を運ばれてはいかがだろうか。
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《ライダーさんも多数ご来店》
東北ルート66のライダー歓迎の宿としてお馴染みのゲストハウス66。お泊りのライダーさんもとなりの肉そばでランチを楽しまれています。他にもツーリングの途中に立ち寄られるライダーさんも多いそうです。となりの肉そば駐車場には、バイクを停めるスペースもありますので、安心してご来店いただけますよ。東北以外では馴染みのうすい肉そばですが、せっかくの東北ツーリングでご当地ならではのご飯を探されているならオススメです。宮城県でも冷たい肉そばを食べられるお店がじわじわと増殖中の次にくであろう東北のご当地グルメです。東北ツーリングのランチに、本場山形県民も唸った一杯をぜひ味わってはいかがでしょうか。
《アクセス》
仙台市中心部からは、高速道路を利用すると約50分でアクセスできます。また国道4号を走行すると仙台から約1時間です。福島市や山形市からも約1時間ほどでアクセスできます。関東方面からは、高速道路の場合は東北自動車か常磐自動車道、下道ですと国道4号線から国道113号に入り、角田駅方面に向かい、角田駅最寄りの信号のある交差点の角地がとなりの肉そばとなります。
●仙台市方面から:
(車)仙台南部道路長町ICから常磐自動車道山元ICへ~常磐自動車道山元IC~山元IC~県道272号線~県道44号線~国道113号線→角田駅方面へ
(電車)JR東北本線仙台駅~槻木駅乗換。阿武隈急行線角田駅~徒歩5分
●福島市方面から:
(車)東北自動車道福島飯坂ICから白石ICへ~東北自動車道白石IC~白石IC~国道4号線~蔵王さくらロード~国道113号→角田駅方面へ
(電車)福島駅~阿武隈急行線角田駅~徒歩5分
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