fbpx

【朗報】肉そばの本場山形県民も絶賛した冷たい肉そば専門店「となりの肉そば」が宮城県角田市にオープン!食べてみたらいろんな意味で予想外だった

冷たい肉そばといえば、山形県河北町の郷土料理だ。この冷たい肉そばが山形県のお隣の宮城県でもじわじわと人気が出始めている。今回取り上げるのは2023年9月に宮城県角田市にオープンした「となりの肉そば」。なにも本場の冷たい肉そばを取り上げればいいだろうとお思いの方が大半のはず。歴史もあるし、お店もたくさんあるし、それはそうかもしれない。正論だ。だが、食べてみたら取り上げなければいけない使命感がふつふつと湧いてしまったのだ。興味のある方はぜひ最後までお付き合いいただきたい。

※この記事は2023年9月28日(木)公開時点での最新情報です。

そもそも冷たい肉そばとは

ご存知の方もいるとは思うが、簡単に冷たい肉そばの説明を先にしておきたい。なぜなら後段でこの話しが効いてくるからだ。少々長くなるが、今は見逃してほしい。

冷たい肉そばとは、鶏ダシの醤油味の冷たいスープのそば。これです。一番の特徴はスープが冷たいという事だが、加えて、お肉には親鳥を使い、そばは太くコシのある田舎そばを使う。明確な定義はないと思うが、だいたいこの3点を抑えれば冷たい肉そばとは名乗れそうだ。いや、ひとつ重要なことを忘れるところだった。そばの上に小口切りか細切りにされたネギがのるのが、オリジナルの冷たい肉そばのスタイルだ。これがまさに名脇役で、冷たいスープの清涼感ある見た目をよりマシマシにしてくれるし、食べ進める時の薬味として非常に効いている。これが長い年月を経てたどりついた冷たい肉そばのスタイルになっている。

そもそもの発祥は戦前まで遡るという。山形県河北町では、戦前の「ちょっと一杯」といえば、そば屋で飲む事だったそうだ。酒の肴には馬肉の煮物と相場が決まっており、最後に盛りそばで〆るのが河北町スタイル。そもそも考えてみてほしい。そば屋のほとんどのお客さんが馬肉の煮たもので酒を飲み、盛りそばで〆るという行為を、一糸乱れずに行っていたというスタイルの硬さを。ところがだ、だれもが疑わずにみんながやっている事から、必ずはみ出したくなる人が現れるのが世の常。とあるお客さんが盛りそばに馬肉の煮物をかけて食べたところ、それが美味しいとなり、また一つ流行のスタイルが生まれ、それが今の冷たい肉そばの原形となっている。

さらに調べてみると、冷たいスープになったのは、そばが伸びにくいという理由だそうだ。それがどうした、すぐに食べればいいじゃないかと思われた方は、戦前のそば屋飲みのスタイルを思い出してほしい。そもそも肉そばの原形は、酒の肴と〆のそばを一緒にしたものなのだから、その両方の役割を引き継いでいるわけだ。そばの上にのった鶏肉をあてに一杯やって、最後にそばと冷たいスープで〆る。今日我々が食べる冷たい肉そばには確かなDNAがあるのだ。

冷たい肉そば人気がじわじわ拡大中

前段が長くなったが、その素朴ながらシンプルで奥深い味わいが人気となり、山形県のお隣のここ宮城県でもじわりじわりと冷たい肉そばムーブメントが押し寄せている。本格的なこだわりの肉そばが食べれる萬乃助や、気軽に仙台の街中で冷たい肉そばを味わえる藤七など。宮城県では仙台市を中心にその他にもお店のメニューに取り入れる飲食店も数多く存在する。そこで、今回取り上げるのが「となりの肉そば」だ。冷たい肉そばムーブメントが福島県にほど近い宮城県の県南にも押し寄せている実態をお伝えする。

名前も気になるぞ!となりの肉そば

となりの肉そばの入口目印となるのれん

宮城県角田市に2023年9月にオープンしたばかりの冷たい肉そばのお店が「となりの肉そば」だ。読者のみなさんの言いたい事はよく分かる、なぜ宮城県のしかも角田市で冷たい肉そばなのかと。だからまず店主の小林さんに伺わずにはいられず、さっそく聞いてみた。

──なんで宮城県の角田市で、なじみの薄い冷たい肉そばをやろうと思ったのですか?
「わたしは生まれも育ちも角田なんですけどもね、昔から根っからのそば好きなんですよ。」

──小林さんのそば好きが高じてなんですね。
「いやそれで、わたしね、河北町の冷たい肉そばに惚れ込んじゃって、何度も現地に通ってるうちに自分でも作ってみようかなと思いまして。」

──それでお店を始められるなんて超行動的ですね!
「いやいや、角田で居酒屋を30年くらいやってるんですけどね、うちのお客さんでそば通の方がいて、そば談義が盛り上がっちゃって、試作してみては食べてもらうのを繰り返してるうちに、創作意欲も湧いてきちゃって、それならランチに肉そばを始めようと。」

──ちょ、ちょっと待ってください、居酒屋もやられてるんですね!情報量が多すぎて(笑)
「まーまずは冷たい肉そば王道の鳥そばでも食べてみてください。」

──ありがとうございます!居酒屋の話しは別の機会に伺うとして、あとこれだけは伺わせてください。「となりの肉そば」ってどういう意味ですか?
「本場の山形県の隣の宮城県でやるから、となりの肉そばがいいかな~って。ダジャレですね。」

──なるほど(笑)、妙に納得しました。
「それとですね、わたしはもちろん山形の冷たい肉そばが大好きなので、オリジナルにリスペクトしつつ、せっかくなら宮城角田発のオリジナル肉そばも作っていきたいと思ってまして。」

──ふ、深いですね。私の予想が浅はかでした。。。たしかに山形のオリジナルも仙台で食べれる冷たい肉そばも、伝統的なスタイルですよね。だから肉そばではなく、「となりの肉そば」にしてチャレンジを許容するお店にしようという事ですね!それを宮城の角田でやってしまおうと!
「まーまずは鳥そば作りますから食べてみて下さいね。」

──よろしくお願いします!

ここまでを振り返ると、となりの肉そばという名前から連想されるような、最近はやりのこじゃれたお店というよりは、なにやらガチな匂いがする。しかもプンプンと。店主の言葉の裏に隠されたこだわりが、ここにはある。そんなことを勝手に予感しているうちに冷たい肉そばの王道、鳥そばが到着。

王道の鳥そばを食べたらウマすぎた

冷たい肉そば王道の鳥そば

なんでしょう、、、待ち受けにしたくなるようなパーフェクトなビジュアルです。見たら分かる、旨いやつやん。すぐさまそばをすすりたい衝動を抑え、まずは黄金色に透きとおったスープを一口 ……

うおぉ〜ウマイ!!
う~ま~い~ぞ~
もう一口
あれっ、なんだろ、一口目よりう、うまい…
もう一回
やっぱりうまい
んん⁉ 「うまい」がはっきりしていくのは何なんだ⁉

味が濃いのとは違う、自分の舌が徐々にスープの奥にある出汁の旨味に気付いていく感じ。これがなんとも心地いい。そして次はそばだ。山形のオリジナルを踏襲した田舎そば風のコシがあり、噛み応えがあるそばで、素直に冷たい肉そばとしておいしい。箸が止まらないとはまさにこの事。どんどんと無言で食べ進めていくうちに、ある異変に気付いた。そばの食感が変わっているのだ。コシの主張が強かったそばが、いつしかモッチリとしたそばに。これはちょっとヤバイ。大げさに言えば、食べ始めと終わりで違う麺を食べているような、初めての食体験に感動してしまった。

品のあるスープにつかるボリュームのあるそばの上に載った親鳥の鶏肉がまたウマイ。そば、そば、鶏、そば、スープ、鶏。自分で口に運ぶリズムも自在で箸が止まる余地がない。その間に食感が変化するそば。これは、、、控えめに言ってもヤバイです。あとで聞けば、そばの食感は茹で方をそうとう研究したそうな。

けっこうなボリュームがありましたが、あっという間にスープまでペロッと完食。それなら大盛が食べたいと思ったそこのあなた!残念ながら大盛のメニューはないとのこと…

そこで、代わりに用意されているのがこちら‼

特盛り鳥そば

見てくださいよ、このボリューム。もはやすり鉢レベル。大盛どころの話ではありません。これで満足しない人はほぼいないでしょう。写真を見ずして注文してはいけないレベルかも。大盛の店と知らずに入って、予想だにしなかったボリュームの料理が目の前に姿を表す、そんな感覚に近いかもしれません。でもこの味わいなら食べきれるんじゃないかと、期待を持たせてくれるのがとなりの肉そばです。

さてさて、もったいぶらずに結論から言おう。

これは遠くからわざわざ食べに来るレベルです‼

ミシュランを参考にするならこのように言えるでしょう。そして、ここで終わらないのがとなりの肉そば。これはまだまだ冷たい肉そばの序章だったのです。

進化系冷たい肉そば

ここでは紹介しきれなかったがゲソ天丼セットもオススメだ

語弊があるかもしれないが、ここではっきり言わせていただく。問答無用で冷たい肉そばの鳥そばがおいしいのは、お分かり頂けたと思うが、ここからがとなりの肉そばの真骨頂だ。

店主の話しにもあったように、まだ宮城角田発のオリジナル肉そばがあるではないか。するってーとあれかい、私はとなりの肉そばに何度通うはめになるのだと、いい意味で先が思いやられる。しかも、季節限定のメニューも今から公開されている。先々まで考えてお客さんを楽しませる事を考えたメニュー構成。こ、これは紹介しきれない…もはやライターとしての能力の限界…本稿もだいぶ長くなってきた。ここではとなりの肉そばのエッセンスが感じられる進化系冷たい肉そばを、あと二つほど紹介して終わる事にする。

◆ 豚の鳥そば

鳥そばを紹介したらこちらを紹介しないわけにはいかないだろう。豚の鳥そば。ん?どういうこと?と思われたかもしれないが、豚の鳥そばは、鳥そばの上にのっている鶏肉が豚肉になったものだ。な~んだそんなことかと思うなかれ。この豚肉の正体はローストポーク。ローストポークが鳥そばに合うのか?と、きっとお思いでしょう。それが!こっちのほうが正解なんじゃないかと思えるくらい、よく合う、もうベストマッチ。だって考えてみれば、ラーメンだって鶏ガラスープにチャーシューがのってるじゃないか。合うものは合う、これが世の中の正義だ。さてさて肝心の豚肉は、ロースト感が主張し過ぎることなく、肉質は柔らかくしっとり。噛むほどにジュワーっと旨味が口の中に広がり、ローストの香りがほのかに鼻を抜けていくことに少し遅れて気付く。スープにたっぷり浸して食べてみると、もうこれね、幸福度MAX。雑な感想ですみません。人が本当においしい物を口にしたときに、語彙力がなくなるのは本当です。ぜひ試していただきたい逸品であるのは間違いありません。

◆ ぶっかけ肉そば

さて、大トリで紹介するのはこちらのぶっかけ肉そば。ここで先に断っておくが、ぶっかけ肉そばは、そばの風味がうんぬんかんぬんという代物ではない。店主には大変失礼な物言いかもしれないが、あったかい肉みそと、冷たいそばを同時に口にかき込んでウマイと思えばそれでいい。そんな潔さを感じるほど、伝統的な山形県河北町の冷たい肉そばからは一線を画した肉そばだ。仙台でも言わずもがな。あったかいものと冷たいものを組み合わせる料理は、さまざまな場面で見かけるようになったが、まさか冷たい肉そばでやってくるとは。一昔前、藤井隆さんがホット、ホット!と言って、これだけをひたすらごり押しして一世を風靡していたが、こちらはホット、コールド!だ。しかもごり押ししなくても、ウマイとすぐ分かるやつ。一口食べて「うまっ」って言っちゃうやつ。斬新ではあるけどなじみ深い味わいなので、どんな人にも受け入れられそうな進化である。

山形の冷たい肉そばに強い思い入れがあって、こんなもんは肉そばではなーい!と思われた方。そうですよ、だってここはとなりの肉そばですから。いうなれば、冷たい肉そばの可能性を探求する場、さらに言えば、冷たい肉そばラボですよ。研究成果のひとつを結果としてあーだこうだ言うのは無粋ってもん。肉そばの自由研究。その研究自体を一緒に楽しみましょ。いいじゃないですか、大人の冷たい肉そば自由研究。

いかがだっただろうか。最後はウダウダとキーボードをたたいてしまったかもしれないが、そうまでして何とかこの魅力を伝えたいと思ったからに他ならない。何を隠そう、本場山形のそば粉の製粉所の方も絶賛していたのが、となりの肉そばだ。そばのプロから短期間の研究でここまでの味を出したのが信じられないという感想をいただいたそうだ。偉そうに聞こえるかもしれないが、ミシュランに代わってもう一度言おう。となりの肉そばの冷たい肉そばは、遠くからわざわざ食べに来るレベルです。日々研究の成果によって冷たい肉そばは進化していくに違いない。そして、次の新作も匂わせていた店主。これはまた取材に来てほしいという事なのか、ただの創作意欲からくる気まぐれなのか。連載となるかどうかは、研究成果しだいになるだろう。こうご期待といったところ。次回があればまた読んでね。

電話でのお問い合わせはコチラ

となりの肉そばの詳細はこちら


《ライダーさんも多数ご来店》

東北ルート66のライダー歓迎の宿としてお馴染みのゲストハウス66。お泊りのライダーさんもとなりの肉そばでランチを楽しまれています。他にもツーリングの途中に立ち寄られるライダーさんも多いそうです。となりの肉そば駐車場には、バイクを停めるスペースもありますので、安心してご来店いただけますよ。東北以外では馴染みのうすい肉そばですが、せっかくの東北ツーリングでご当地ならではのご飯を探されているならオススメです。宮城県でも冷たい肉そばを食べられるお店がじわじわと増殖中の次にくであろう東北のご当地グルメです。東北ツーリングのランチに、本場山形県民も唸った一杯をぜひ味わってはいかがでしょうか。

《アクセス》

仙台市中心部からは、高速道路を利用すると約50分でアクセスできます。また国道4号を走行すると仙台から約1時間です。福島市や山形市からも約1時間ほどでアクセスできます。関東方面からは、高速道路の場合は東北自動車か常磐自動車道、下道ですと国道4号線から国道113号に入り、角田駅方面に向かい、角田駅最寄りの信号のある交差点の角地がとなりの肉そばとなります。

●仙台市方面から:
(車)仙台南部道路長町ICから常磐自動車道山元ICへ~常磐自動車道山元IC~山元IC~県道272号線~県道44号線~国道113号線→角田駅方面へ
(電車)JR東北本線仙台駅~槻木駅乗換。阿武隈急行線角田駅~徒歩5分
●福島市方面から:
(車)東北自動車道福島飯坂ICから白石ICへ~東北自動車道白石IC~白石IC~国道4号線~蔵王さくらロード~国道113号→角田駅方面へ
(電車)福島駅~阿武隈急行線角田駅~徒歩5分

  • コメント: 0

関連記事

  1. 仙台から車で1時間、週末登山おすすめスポット。宮城県南部、360度パノラマの絶景ポイントからスタートするトレッキングコースをご紹介

  2. 年末年始にオススメお取り寄せグルメ!宮城の贅沢なごちそう5選をご紹介。名産品の牡蠣や牛たん、せり鍋でお正月を豪華にお楽しみください。

  3. シャキシャキの歯応えが美味しい仙台名物せり鍋。日本のハーブであるセリを、余す事なく根っこまで食べる鍋です。この冬セリ鍋で暖まってはいかが?

  4. 知る人ぞ知る仙南角田市のブランド豆秘伝豆を楽しめる 角田ずんだまつりが道の駅かくだで開催

  5. 東北の有名ブランド豚を食べ比べ。宮城県南部にある大人の雰囲気漂うレストランで、身も心も温まる新しいコースメニューがスタート

  6. 宮城県の三大人気朝市特集!仙台朝市・塩釜水産物仲卸市場・ゆりあげ港朝市)周辺観光スポット・朝市へアクセス抜群の、子どもが喜ぶ宿もご紹介します。

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。