歳を重ねると、血圧だの血糖値だのと、何かと気にするようになる。
世間を見渡せば、どうやらずいぶん同志も多い。
人と一緒だから安心するわけではないが、健康でありたいのは、誰でも同じだろう。
そういえば昨年、うちの農場に赤菊芋を植えた。
血糖値の話になると、決まって名前が出てくる芋だ。
こいつは、少し変わった芋で、生でサラダにしても食べられる。
シャキシャキした歯触りに、ほんのり甘さもある。
食べて旨いし、体にも悪くはなさそうだ。
そんな理由で、植えてみた。
仲良くする友人も、先天性の糖尿病で気の毒なこともあるし、
心の病から糖尿系の患いを持つ、娘のような馴染み客もいる。
どうも糖尿系の話は、身近にいくつも転がっている。
彼女も、仕事のことでよほど悩んだ時期があったらしい。
糖尿が先だったのか、心労が先だったのか。
そのあたりは、正直よくわからない。
まあ、一つの現代病なのだろう。
その彼女に、偶然出した
「赤菊芋の塩麴漬け」が、えらく気に入られた。
嬉しくなって、土産に持たせた。
後日また来店すると、母親もえらく喜んでいたそうだ。
母親も血糖値が高めらしく、
もったいながって、少しずつ食べていたらしい。
「そんなちょっとずつじゃ、効かないんじゃ?」
と、母親に言ったほどだそうだ。
笑顔の彼女を見て、
私も思わず、顔がほころんだ。
その様子を話す彼女は、
キラキラした眼差しだった。
聞けば、レシピを教えてほしいという。
簡単なので、すぐに教えた。
きっと、母親と一緒に共有したかったのだろう。
レシピをメモして、
彼女は笑顔で帰っていった。
赤菊芋の塩麴漬け・簡単レシピ

八百屋で菊芋を見つけたら、作ってみよう。
材料
・菊芋 200g
・塩麴 100g
①菊芋はよく洗い、薄切りにする(千切りでも可)
②お湯を沸かし、さっと湯がいてから水気をきる
③キッチンペーパーで、さらに水分を取る
④塩麴とよく和えて完成
⑤冷蔵庫で保存し、2週間以内に食べきる
※漬かるほどに、3日、4日と旨みが増していく。



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